How to 'create' cosmetic face
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所謂「化粧品顔」ってヤツの作り方。

東洋人は基本的に黄色人種なので、普通に写真を撮ると必ず黄色くなる。だからと言って撮る時にプロファイルをいじって黄色を抜いた状態で撮る…という手もあるんだけれど、これが結構面倒くさい(モデルによって「黄色」が違うため、その都度調整しないとダメなので)。イマドキはデジタルなので取りあえず「黄色」で撮っておいて、後で色を抜いた方が早いし、人によって違う「黄色度」も調整が利く。ということで、デジタルでてっとり早くやる方法。

化粧品顔っていうのはいくつか種類があって、多いのは前に出したこのタイプと、ここで出しているタイプがある。ここで言うところの「化粧品顔」というのは、肌の色の話であって、ガリガリにレタッチしちゃいましたごめんなさい的なお肌ツルツルまるでお人形フェイスではない。この2種類の大きな違いは後で説明するとして、そこに行き着くまでの話を先にする。

化粧品顔にするにはまず撮る時に「上向き笑顔」にするか、「うつむきまじめ顔」にするとそれっぽい。上向き笑顔はスキンケア系、うつむきまじめ顔はデコレーション方面の「商品」っぽいので、顔のカタチとかと相談しながらポージングして貰うといい。ところがプロのモデルさんならともかく、演劇でもやってない限り、こちらの希望の顔を作ってもらうのはかなり難しいと言える。偶然に捕まえる表情ではなく、予定調和で作ってもらうことになるので、どうやったら自然な顔になるか…こればっかりはクチで説明しても上手くいかないし、被写体によっても「ノリ具合」とかあったりして違うので、まぁ経験してくださいませ。

当たり前だがピントが合ってること(目にピンがお約束)、必要な被写界深度を持ってること、ホワイトがきちんととれていること、+1程度アンダーで撮れていることが大前提。よくやりがちなんだけれど、顔を白くしたくてオーバーで撮ると後で大変。フィルムじゃないんだから、レタッチ前提なら確実にアンダーで撮っておく、これが鉄則。そうそう、目にハイライトを入れておくとそれっぽい。要するにモデルさんが「光源」を向いていれば大体入る。

撮れたら確実に暗めで黄色になっているハズなので、まずある程度明るくする。ホワイトが崩れていたらかならずこの段階の前に直しておく。明るさの基準はモニタ用なのか印刷用なのかによって違うのだが、印刷用は透過原稿ではないので若干明るめにすると仕上がりが綺麗。

明るさが決まったらカーブツールを使って「緑を下げる」。中央でいいので若干下げる。どんどん下げて行くと顔が赤くなるので、そうならない程度、緑を下げるだけではないので、比べてみると変わったかな?ぐらいでちょうどいい。緑が下がったら、Hue調整系のツールで黄色を抜く。「抜く」というのは黄色をモノクロ方面にスライドし、明るい方向にシフトすることを言う。これも遣り過ぎると怪しい顔になるので、適度に。

緑と黄色の調整でほぼ化粧品顔な肌色に近くなるはずなんだけれど、まだ足りない時は全体のHueを赤方向にシフトし、かつ、彩度を落すか、全体のコピーをとってモノクロ化し、5%ぐらいで上にかぶせるとそれらしくなる。

ここまで出来たら首回りを選択して、色を落す。大抵の場合、首回りは顔よりも色が濃いので、全体的に明るくして色を抜き気味にすれば違和感がなくなる。トリミングでカットしてしまうという大胆な手もある。後は唇、歯、黒目、白目、目の中のハイライト、髪の毛、生え際あたりをちょいちょいとバランスを考えながら整えてやればいい。

最後は背景の処理で、背景は必ず全部切り抜いて単色で埋めるといい。その際、真っ白はNG。肌色と白っていうのは実は非常に相性が悪くて、使う時は肌色側を90%ぐらいの透過にするぐらいだ。失敗しない為にはブルーかスキントーンにするといい(どちらもかなり薄め)。笑顔の場合はスキントーン、うつむき顔の時はブルーにするのがウチ的には一般的。まぁ実際に使うときは抜いちゃうことが多いけど…。間違ってもきつい色にしないこと。清潔感がすっとんじゃうのと、コントラストが強過ぎて見苦しくなる。

基本処理はここまでで、ここまで全部出来てバランスが撮れた絵になったら始めてレタッチ作業に入る。ニキビをツブしたり髪の毛を描き足したり(イラストレータで起こし直すこともある)、洋服着せたり脱がせたりと、まぁ所謂Photoshopしましたって感じにしないように慎重に。必要ならスキンスムージングもここでする。

興味を持ってレタッチやってみた人にとっても多いのは調整をし過ぎてしまうこと。大抵はソレで失敗する。同じ絵を見続けてしまうので、目が慣れてしまって「も少し」が行き過ぎる。違う絵を眺めつつ、休憩をとりつつやると間違い減る。出来上がったら一晩置いてみるというのもいい手。あ、そうそう、モニタでやる訳だから、室内を暗くするか、夜にやるといい。昼間は明る過ぎてちゃんとした色が見えないので(当然だが、モニタの色は事前に調整しておく)。

印刷に回すのであれば、都度iPadに入れて色合いを見ておくといい。iPad(特に初代)は印刷の色に最も近いので、調整の目安に出来る。間違ってもRetinaディスプレイで確認してはダメ。綺麗に見え過ぎて粗が隠れる(笑。

つーことで、ちっとは参考になったかなぁ…と。

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